インターナル・エアー
この度GalleryAMI-KANOKOは新鋭作家の2人展を開催します。
本展は今年度、京都市立芸術大学を修了した中迫梨恵(油画)と堀花圭(日本画)の作品を展示します。
「身体の内側で静かに漂う空気」の存在を探ることをテーマに展開する2人の心象表現を是非ともご高覧ください。
9/18(月)opening reception 16:00~
ステートメント: 中迫 梨絵
社会に生きることは、ぎこちなく、自身が何者であるかを常に問われるように感じる。この居心地の悪さからの脱却として人物を主軸とした心象風景を「モチーフの形態を無化する筆致」を用いて描いている。これは画面の中の人物やモチーフを常に変動的に、すなわち既に名前がついた存在としてではなく、自身の手でそれを触りながら確かめていくように描いていくことだ。そうすることで描かれる物が「何であるか」を定義されることなく、そのものが緩やかに、揺れ動く存在でありたいと願う感覚を表現できると考える。
ステートメント: 堀 花圭
これまで、自身の記憶や情景をモチーフに、岩絵具の扱い方や画面構成を手がかりにして新たな日本画表現を模索し続けてきた。昨今は、お風呂や人体をメインモチーフに、シュールで意外性があるモノに魅力を感じる自身の感覚と試行錯誤の中で生まれる造形や表現のバランスを探っている。
今展示では、自身の記憶にあるお風呂場のイメージと自身の内的な心象を結びつけて造形化し、画面に再構成している。また、ドローイングの軽やかな印象を日本画材で落とし込む事を目標として制作している。